人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中国大連で日本語を教えています。日本語を教えながら感じたこと、気づいたことなどを記します。


by nihongobaka
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

触る(さわる)

「触る」という言葉が気になる。

「絵に触らないでください」
「このぬいぐるみに触ると、気持ちがいい」

など、普通、助詞は「に」をとる。辞書で見ると、五段活用の自動詞で助詞は「に」をとるとなっているし、初級の教科書でも助詞は「に」と書いてある。が、「を」をとることはないだろうか。

「だれかがわたしのお尻を(に)触っている」(いい例文ではありません。失礼。)
「彼に大切な壷を(に)触られた」

のように「ている」や受身形の場合はむしろ「を」のほうが自然な感じがするのはわたしだけだろうか。わたし自身の語感では、「~を触る」は比較的長い時間の接触で接触範囲が広い、「~に触る」は比較的短い時間の接触で接触範囲が狭いという気がする。

わたしが調べた限りでは「~を触る」について書かれたものがないので、これが正しいかどうかなんとも言えない。
by nihongobaka | 2006-07-17 18:17 | ことば