投稿キャンペーン

(時)から始める/始まる  

2006年 12月 07日

「始める」「始まる」という動詞は(時)を表す語は助詞に「に」を取るのが普通だ。

・3時会議を始めます。
・コンサートは6時始まります。(A)

では、次の文はどうだろうか。

・3時から会議を始めます。
・コンサートは6時から始まります。(B)

実際の会話では、これらも使われていると思うが、文法的には正しいのだろうか。

「から」は動作の起点を表すので、「始まる」という意味を含んでおり、上記(A)(B)の文を「コンサートは6時からです」ということもできる。
つまり、(B)の文は「始まる」という意味が重複することになる。
「に」は動作をする/動作が起きる点を表すので、「始まるという動作が6時に起きる」という意味で、(A)の文は問題がない。

さらに、「始める」「始まる」は瞬間動詞なので、通常は「に」を取るはずである。動作開始から完了までに時間の幅がある動詞にしか「から」は使えない。

もし、(B)の文が文法的に正しいのなら、この文と反対の意味の以下の文も成立するはずである。

・コンサートは9時まで終わります。(※)

だが、この文を正しいと言う人はいないだろう。

以上のことから、「(時)から始める/始まる」は文法的に正しくないはずなのだが、初級の教科書にこの表現が出ていた。
文法的には間違いだが、慣用的に認められているということなのだろうか。

※正しくは
「コンサートは9時に終わります」か 「コンサートは9時までに終わります」

■  [PR]

by nihongobaka | 2006-12-07 17:49 | ことば

<< 2007年度春季コース開始 応用が利かない動詞 >>