中国大連で日本語を教えています。日本語を教えながら感じたこと、気づいたことなどを記します。


by nihongobaka
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新しい学生たち

新しいコースが始まって、3週間が過ぎた。まだ始まって間がないので、ほとんどの学生はまじめだが、すでにやる気が見られない者もいる。始まって3週間にもなるのに、まだひらがなとカタカナをきちんと覚えていない。宿題はほかの生徒のものを丸写し・・・等

彼らは日本へ留学するためにこの学校にいるのに、どうしてやる気がないのか理解できない。本人は留学する気などないのに、親の意向で仕方なく入ったのだろうか。日本で大学へ行こうと思ったら、相当高い日本語力が必要だ。ここでの勉強は初級だけなので、ここでの勉強が理解できないようなら、大学進学はあきらめたほうがいい。以前、日本へ行った学生で、もう一度初級からやり直している生徒がいるが、大学進学は難しいだろう。

この春日本へ行った学生で一人とても優秀な生徒がいて、この学校で「あいうえお」から勉強を始め、コース終了時にはわたしがほかの中国人と話すときに簡単な通訳ができるまでになった。その彼は今、上級クラスにいて、今年11月の日本留学試験を受け、来年の春に進学するつもりらしい。わたしは努力家の彼なら国立大学へ行けると信じている。

どうも、一部の学生は自分は何もしなくても、先生が自分の日本語をうまくしてくれると勘違いしているようだが、日本語が上手になる魔法でも使わない限り無理だ。教師は学生の日本語がうまくなるよう手助けするだけで、結局、上達するかどうかは本人の努力次第だ。

語学の勉強(に限らずすべての勉強)は、だんだん険しくなっていく山道を登るようなものだ。最初は平坦な道なので、だれもがあまり苦労せず、登ることができるが、上に行くにつれ、どんどん険しくなっていく。教師は学習者を頂上へと導くガイド役で、常に正しい道筋を案内し、障害があれば、それを乗り越える最善の方法をアドバイスする。しかし、本人に険しい山道を、障害を乗り越えて進んでいくだけの力と意志がなければどうしようもない。

そうは言っても、学生たちの日本語をうまくするのがわたしの使命なので、やる気がない学生だからと言って、放っておくわけにはいかない。しかし、最初からやる気のない学生に勉強させることなどできるのだろうか。いつも頭を悩ませる問題だ。
by nihongobaka | 2006-09-16 00:51 | 学生たち