中国大連で日本語を教えています。日本語を教えながら感じたこと、気づいたことなどを記します。


by nihongobaka
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文法的に説明できない表現 1

「7時にごはんを食べます」

動作の完了までにある程度の時間を要する動詞(見る、読む、働く、勉強する等)を継続動詞、動作開始から完了までにわずかな時間しか要しない動詞(起きる、座る、持つ、出る等)を瞬間動詞と言う。

通常、継続動詞は「時から」「時まで」という表現と共に使われ(例1)、瞬間動詞は「時に」という表現と共に使われる(例2)。
これは、助詞「から」「まで」はそれぞれ動作の起点と終点を表し、助詞「に」は動作が起きるある一点を表しているためである。

例1:9時から5時まで働きます。 8時から10時まで本を読みました。
例2:朝6時に起きます。 5時に会社を出ました。

上記例1と例2の助詞をそれぞれ入れ替えると非文となる。

ところが「食べる」は継続動詞であるにもかかわらず、最初にあげたような表現が可能だ。
むしろ、「7時からごはんを食べます」のほうが不自然に感じる。

では、似たような使い方をする「飲む」はどうだろうか。

「1時に薬を飲みました」

この文では「薬を飲む」が瞬間的な動作であるため、「に」でなければ不自然だが、

「今晩6時にビールを飲みます」
「今晩6時からビールを飲みます」

上記の文では「から」のほうが自然ではないだろうか。

すべての動詞を検証したわけではないが、どうも「食べる」だけが特別なように思う。
どうして文法的には誤りであるはずの文が自然な文なのか、わたしには説明できない。
by nihongobaka | 2006-11-07 18:03 | ことば