中国大連で日本語を教えています。日本語を教えながら感じたこと、気づいたことなどを記します。


by nihongobaka
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文法的に説明できない表現 2

「多い+名詞」

「多い」は外国人用の文法では「い形容詞」、国文法では「形容詞」である。
形容詞は名詞を修飾するとき、名詞の前に置かれる(例:「おししい料理」「大きい家」)。ところが、「多い」はそのまま名詞の前に置くことができない。

「公園に大きい木があります」(○)
「公園に多い木があります」(×)

名詞の前に置く場合は、
「公園に多くの木があります」としなければならない。
ただ、この言い方は少し堅いので、会話なら、
「公園に木がたくさんあります」と言うのが普通だろう。

「多い」の対義語の「少ない」もこのままの形で名詞を修飾することは少なく、
「公園に少ない木があります」はだめで、
「公園に少しの木があります」あるいは「公園に木が少しあります」としなければならない。だが、「少ない給料で何とかやっている」のように名詞の前に置いても違和感がない場合もある。

「多い」は形容詞なのになぜそのまま名詞を修飾できないのか理由はわからないが、学生には次のように教えている。

「多い」「少ない」はそのまま名詞の前には置かず、「多くの」「少しの」という形にしなければならないが、通常は「たくさん+動詞」「少し+動詞」のように副詞を使う。
by nihongobaka | 2006-11-08 16:34 | ことば