中国大連で日本語を教えています。日本語を教えながら感じたこと、気づいたことなどを記します。


by nihongobaka
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先日、「載せる」という単語が出てきたとき、「置く」とどう違うのかと聞かれた。
そう言えば、どう違うのだろう・・・とっさに詳しくは答えられなかったが、
「載せる」は上に置くときのみ使って、下に置くときには使わないとだけ答えておいた。

「載せる」は「何かの上に置く」という意味であるのは間違いない。
「机に載せる」は机の上に置くことであって、「机の下に載せる」とは言わない。

では、「~に載せる」を「~の上に置く」と完全に置き換えられるかというとそうではない。

「車にサーフボードを載せて、海へ出かけた」(「置いて」は×)
「パンにチーズを載せて食べる」(「置いて」は×)

イメージ的には「置く」の場合はそこが定位置で、「載せる」の場合は一時的に
置いてあるだけという感じがする。そこで、辞書を引いてみた。

広辞苑によると、「載せる」とは
1.位置を移すために、運ぶ道具の上に人・荷物などを積む。
2.物の位置を何かの上に移す。
とある(3.以下はここでの意味とは関係ないので省略)。

ちなみに「置く」は
1.人や物などをあるところにとどめる。人をある位置にいさせる。
(2.以下省略)

やはり、「載せる」には置いたあと、さらに移動させるという前提があり、
「置く」はその場所から動かさないという意味を持っているようだ。
上記の例で「置く」が不適切なのは以上のような理由によるのだろう。

調べてみると簡単なことなのだが、これをとっさに答えられなかったのは
日本語教師としてまだまだ未熟だなと思う。
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by nihongobaka | 2006-07-29 18:55 | ことば
今日やった新しい語彙の中に「無理をする」というのがあった。

中国語訳は「勉強(mianqiang)」(「強」の字は少し違います)。

「そうか、「勉強(べんきょう)」というのは無理をすることだったんだ」と妙に納得・・・

この語を辞書で引いてみると、「しぶしぶだ」「気が進まない」という意味もあった。

なるほど・・・
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by nihongobaka | 2006-07-20 15:40 | ことば
先日、「~ようと思っています」の授業のとき、

「日曜日に何をしますか」という質問に対し、
「友達と約束しようと思っています」と答えた学生がいた。

「友達と会おうと思っています」と訂正し、日本語の「約束」の意味を説明したが、これは「約束」を中国語訳で考えたために起こった誤用のようだ。

教科書の訳は「約会」(中国語の「約」の字は本当は少し違います)となっている。日本語の「約束」は「会うのを決めること」だが、中国語の「約会」はそれだけでなく、「会うこと」自体も意味するらしい。

日本語を教えていると、このように訳だけで考えて間違えるという例がたくさんある。
語学教師の仕事は訳を教えるのではなく、その言葉の概念を教えることだと思うが、これがなかなか難しい。日々、どう説明すれば概念をわかってもらえるか頭を悩ませている。
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by nihongobaka | 2006-07-20 13:54 | ことば

触る(さわる)

「触る」という言葉が気になる。

「絵に触らないでください」
「このぬいぐるみに触ると、気持ちがいい」

など、普通、助詞は「に」をとる。辞書で見ると、五段活用の自動詞で助詞は「に」をとるとなっているし、初級の教科書でも助詞は「に」と書いてある。が、「を」をとることはないだろうか。

「だれかがわたしのお尻を(に)触っている」(いい例文ではありません。失礼。)
「彼に大切な壷を(に)触られた」

のように「ている」や受身形の場合はむしろ「を」のほうが自然な感じがするのはわたしだけだろうか。わたし自身の語感では、「~を触る」は比較的長い時間の接触で接触範囲が広い、「~に触る」は比較的短い時間の接触で接触範囲が狭いという気がする。

わたしが調べた限りでは「~を触る」について書かれたものがないので、これが正しいかどうかなんとも言えない。
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by nihongobaka | 2006-07-17 18:17 | ことば

勉強しない学生

わたしが教えているところは留学準備のための学校で、わたしが教えている学生たちはここで初級レベルを終了して、日本へ行ってからは日本語学校の中級クラスに入ることになっている。彼らはほとんどがこの夏に高校を卒業する学生で、日本での大学進学を目指している。それなのに、真剣に勉強しない者が多い。

日本へ進学目的でやってくる就学生は多いが、その中で大学に進学できるのはごく一握りだ。わたしが以前いた日本語学校でも、専門学校に進学した者が多かった。大学、特に国公立大学には必死で勉強し、成績が常にトップクラスであったような者でなければ行けない。
学生には何度もそのことを話しているのだが、彼らは基本的に「やれ」と言ったことしかしない。宿題はまじめにするし、テストがあれば勉強する。が、それ以外はしない。彼らは毎日、大量の新しい単語、文型を習うので、予習・復習は欠かせないはずだ。わたしは文法や意味を説明することはできるが、それを自分のものにするのは自分自身の努力しかない。わたしは彼らが効率的に日本語を身に付けられるよう、手助けするだけだ。

彼らは基本的に考えようとしない。わからなければ必死で考えて答を導き出そうとせず、すぐに答を求める。自分で努力を怠っているくせに、授業がわからない、進度が速いと文句を言う。習ったことを覚えていないのだから、授業が理解できないのは当たり前だ。
もちろんこのような学生ばかりではない。中には本当にまじめに勉強している学生もおり、彼女はすべてのテストで常に90%以上をマークする。彼女は頭がよく、語学センスもいいことは確かだが、それだけでなく、彼女の勉強に対する姿勢が他の学生とは全く違う。

ここで学んでいる学生たちは寮に入っているので、授業時間以外はすることがない。一応、自習の時間というものが設けられているのだが、監督者がいないので、ほとんどの学生は遊んでいる。
彼らは日本へ行ってからはアルバイトをしなければならないので、時間がない。今勉強せずにいつするのか。これも彼らには何回も言っているのだが、真剣に受け止めていないようだ。
そうは言っても、今のところほとんど全員何とかついてきているので、日本へ行ってから初級をやり直すことになる学生はわずかだと思うが、今の姿勢を改めなければ、日本へ行ってから苦労するのは結局彼ら自身だ。
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by nihongobaka | 2006-07-14 19:18 | 学生たち

しばらく

昨日「しばらく」という副詞を教えた。「しばらく」という言葉は短くはないが、長くもない時間ということだと思う。たとえば、

「ちょっと待ってください」だとせいぜい1分か2分くらい待てばいいかと思うが、
「しばらく待ってください」だと5分くらい待っても仕方がないかと思う。

この二つの例文は学生たちも難なく理解した。

「明日からしばらく学校を休みます」
この場合は休むのは1日や2日ではない。1週間か、あるいは1か月かもしれないが、そんなに長くはないだろう。

学生たちはこれもクリア。

が、問題はその次だった。

「明日からしばらく彼女に会いません」

学生からは「しばらく」は否定形とも一緒に使うのかとの質問。
「しばらく」を否定形と一緒に使うのは理解できないらしい。
この「しばらく」の中国語訳はテキストでは「不久」となっているのだが、この訳に問題がありそうだ。辞書で調べてみると、「不久」の意味は「ほどなく、やがて」となっている。
確かにこの意味だと、否定形になるのはおかしな気がする。

この後、文末が「ていません」「ませんでした」になる形も図を描きながら説明し、何とか学生は理解できたようだった。
軽く説明して終わらせるつもりだったのだが、ずいぶん時間がかかってしまった。
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by nihongobaka | 2006-07-13 15:40 | ことば

日本語ブログ開始

実は他にもブログを作っているのですが、そちらでは仕事のことについて書いていないので、こちらでは主に仕事のことについて書きます。
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by nihongobaka | 2006-07-13 14:09